2010年10月31日

半島を出よ 村上龍











一昨日読み終えました。



北朝鮮のテロリスト、社会から弾き出された集団、色々な立場の日本人、というスタンスで、

北朝鮮のテロリストが福岡を占拠する一部始終が描かれています。



で、彼ら全てがなんの感情移入もなく描かれています。

綿密に描かれる彼等の言動、死の描写は、ナレーションのない記録映画のようです。



たいてい、登場人物のだれかに好感を持ちつつ、読み進めていくもんですが、この物語は誰にも感情移入できない。

ただ、恥ずかしい日本人像に嫌悪感は抱くけど。

そんな、重々しい読後感。

しかも、不思議とヤじゃない。

肉食系の文体なので、疲れてしまう人もいるでしょうが、私は好きです。



つぎ、軽く、



宮部みゆき



いきまーす(笑)





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Posted by カヨ at 19:36Comments(0)読む