2021年09月17日

好き の正体


気がつけば8月のブログは一度も更新できんかった・・・

せめて週一と思っているのに月一もできないとは・・・・



おかげさまで分譲モデルハウスが完成いたしました。
今回はちょっとかわいめです。

並行して、これから着工のお客さまのプランニングや内外のデザインをしてご提案を進めているのですが、
この方たちがまあほんとにパンッパン決まる(笑)
だいたいの、お好きな傾向は伺っておいて、それに合わせた色や形を持っていくわけですが、
「あ、こういう感じを思ってました!ありがとうございます」
とか、
「〇〇みたいなのが好きなんで、そういうかんじのやつありますか?」
とか、
そんな感じで事が進むので早いのです。

いままでなんじゅうとコーディネートやプランニングをしてきて、
ほんとうに決まらない方たちもいました。
今回、このパンッパン決まるご夫婦(笑)と接していて、なんとなくわかりました(いまさらw)

じぶんの好きなものを明確にできない、好きな「タイプ」もわからない、
なにがどうなっていたら「かっこよく見える」のか、「かわいくなるのか」は言えないけど、
とにかく「かっこよくしてほしい」「かわいいとおもわれたい」
というのが先になってしまう方たちは、
何も決められないのです。
わたしが、何回も違うパターンでご提案しても、
「ああそういうのもかっこいいんですね、あとはどんなパターンがありますか?」
みたいな感じできりがありません。

これは、何を隠そうオレのせいです(笑)

はじめに、お施主様たちが好きなものを、ちゃんと扱ってないからです。
何が好きか
なぜ好きか
どんな思い入れがあるか
そんなことをテーマに雑談をちゃんとしていたら、もう少し狭まっていっているはずなのです。

もちろん、
かんっっぺきに「外向き」の方もいます(笑)
カラフルホームスタイルのお客さまではそんな方おりませんが(きっぱり)
サラリーマンディネーターだったころは数組おりました(笑)

極端なブランド志向
だったり、
ただひたすら「人と違う」ことを目指していたり・・

「他人」に見られたときに誇れるもの
「他人」とは違うもの

どれも、「他人」ありきの考え方で建てられたそういう家になります。
それは、いい悪いではありませんし、むしろ、そこまではっきりしていたらすがすがしくそういう家を建てられます。

わたしだって、
「キッチンならこれが最高峰のラインですよ」
とか
「こんな色、選ぶ方、あんまりいませんよ」
とか言ってたらすぐ決まるのでらくちんです(笑)


ただ、
「かっこいい」という基準がわからないのに「かっこいい家がいい」
と言われてしまうのが一番の難敵(敵じゃないが)なのです。
なにかこう、
きっと
日々の生活でも、こういう方はふわっと
「ああ好き、かっこいいなあ」とか「わあ、かわい♡すき」とかそういう瞬間を見逃してるのかもしれないなあ。

ここがこうなってて、あそこがああだからかっこいい
〇〇が▲▲になってるからかわいい

みたいに、ふわっと感じたものにすぐさま理路整然とした理由をつけてしまうのかもしれない。
理由をつけているうちに、最初のふわっとかきゅんっとかぱあああっとかそんな感覚をわすれてしまうのかもしれない。
そのうち
感覚よりも理由が先に来て「好き」「嫌い」を振り分けるようになってしまうのかもしれない。


あれと同じですね

情け深くてモテ経験の薄い女性が、
「合コンで持ち帰ってくれたから」という理由でその男性を好きになるやつ。理由が先(笑)
わたしのこと、理解してくれてるから。という理由で、好きでもない男性とだらだらつきあうやつ。理由が先(笑)
これ逃すと、最近コロナで合コンできなくてご新規ゲットする当てもないからとりあえずいまいるのと付き合うやつ。理由が先(笑)

ずっとそれやってるとね、
やらせてくれるから理想の女じゃないけどまあ好きってことでキープ、という男性しか寄ってこないんだけどね、まあ、お若い方たちの勝手ですね、老兵は去るのみ。



まあ今回もかなりゴールポストがズレましたが
初めの感覚だいじ。でもむしろ、「初めの感覚だいじだいじだいじ」っって思っていると「いやもうそれ2番目くらいの『理由』だから」みたいなものをつかんでしまうので、
ぼんやりしていていいと思いますが。すくなくとも、正直にね。自分に正直に。

好きに理由なんかない。
でも、好きになってからたくさんくっつけた理由にも、意味がある。
わたしはコーディネートのところでそこをたくさんお話ししたい。

理由があってからの「好き」に関しては、関与いたしません。



さてシルバーですね。
なんとなく、モデルハウスに詰めたりしています。
ご連絡くださいませ。おまちしております。