2015年03月29日

藤枝市大手モデルハウスのお引渡し

3月の良き日




弊社モデルハウスとして活躍していたブラックハンサム


お引渡しがありました






小柄ながらも美しく作ったつもりです


死角なく。




見る人全員に気に入られる必要はない、


わたしはこういうものを使って、こういう家(も)建てる。


わたしは、やれるんですよ!




というわたしの自己主張(エゴ。笑)をまんま形にしたようなそんなカレシ。






これを建ててお披露目をしたとき、




カラフルホームスタイル1棟目のOB様に、


「モデルとか分譲とか、近藤さんたちがそんな会社になるなんて


1棟目として誇りに思うよ」


って言っていただいて




亡くなられた清水区物件のOBの奥様も生前、


「おなじ働く女性として、情熱感じちゃう。


近藤さんかっこいいわよー」


って茶化していただいて(笑)




それからこのブラックハンサムは持ち前の写真うつりの良さを買われて


家具屋さんの総合カタログに使われたり、


建築金物メーカーのイメージページのベースになったり。




わたしたちも、注文住宅のお客様の打ち合わせで何度も利用していました。






一度、




ものすごい熱意で「買いに」きたご夫婦がいて。


主に奥様がご執心。


「なんでわたしの好みがわかるのかっていうくらい全部好き」


「夢に出てきてたわたしの理想を、なんで知ってるの?っていうくらいドンぴしゃ」


「これが手に入らなかったらわたしは他の家はいらない」


って。


口説かれてる?わたし口説かれてるの?


と思うくらい。




弊社専務もそんな彼女の熱意に感激して、


住宅ローンを懸命にですよ(笑)もう懸命にどうしたらこの人たち


お金借りられるかって駆けずり回って。




やっと目鼻がついたのですが、


残念なことにご縁がなくて・・・。






奥様がね、


「ほんとにごめんなさい。わたし、ほんとにこの家欲しかったし。


この家のことで佳世子さんと会って、


この家以外の話もたくさんして、


この家も佳世子さんのことも大好きになったのに。


でも、もう全部諦めます」


って泣いちゃって。


「だったら、わたしたちは友達になりましょうよ」


と、わたしが答えて。




それから奥様は、




いろいろあってご主人と離婚して


転職して、


ついこの間 再婚しました。




それでわたしたちはあの時交わした言葉どおり


あのあとすぐ夜中2時まで話し込んだりカラオケ行ったり、


ランチでガツガツ喋り倒したりする


「友達」


になっていたので、


わたしは再婚にあたって「保証人」になり、


「あんた絶対やめてよ離婚とか。」


って言いながらハンコついたりしました。






その時、この家が売れるかも知れないことを彼女に伝えると、


「そうかあ」


と、ちょっと複雑な表情を浮かべていた。


「でも、わたしは買えなかったんだしね、仕方ないよね」




ねえ、でもさあ、多分あの家、


わたしたちにとってのあの家の役割はふたりを引き合わせることだったんじゃない?


それで、わたしたちは出会って、


友達になって、


きっともっといい方向へ結びついていく、


そんな道筋がちゃんとしたから、


役割が終わったって思って、それで売れたんじゃない?


これからが、ほんとに


カヨと佳世子さんのはじまりなんだよきっと。




ねえ、カヨ(笑)






レアケース

買わない客と大親友(俳句)




ほんとさ、感謝してよね。


わたし、わたしのお客様になってくれないような人とは


付き合わないことにしてんのに(笑)








そんな、いろいろな思いが詰まってたモデルハウス。




でも、わたしはもうその思い出を


すべて手放して、


あのブラックハンサムからもわたしの思い入れをなくして、


彼をまっさらにして解放します。




本当の「すてきな家」として、


新しい歴史をちゃんと生きてもらいたいから。






たぶん、新しいことをするサイン。


見逃したらダメなやつ(笑)




うごきだしてる。そう、思ってる。





































  


Posted by カヨ at 21:25Comments(0)オシゴト