2022年01月14日

わたしの趣味が決まりました



以前、なにかの集まりの流れで初対面の人含め数人で食事をしたことがありました。

その時ずっと、自分の飼っている犬の話をしている人がいて
きっと話術自体が下手なんでしょうがほんとにつまらない「犬トリビア」を並べ立て、
「俺の趣味は犬(←高級犬)」
と言い切り、わたしに
「趣味なに?」
とふってきました。

「趣味、特にないんですよねー」
と言ったらほんとに分かりやすく失礼な感じで
「へ?は?プフッ趣味ないのぉ???」
と言われました。

「いやアナタみたいに家族に相手にされていないから犬を趣味にしてる、犬にしか楽しみが見いだせないのと同じで、
ワタシも仕事にしか興味を見いだせないんですよー。むしろ趣味してる暇がないんで」


と、言っておきました。

あれから数年。
ワタシも遅ればせながら仕事のやり方も徐々に慣れ(笑)時間も作れるようになり、
おかげさまで楽しく過ごさせていただいております。

そうなるとなんだか、やっぱり趣味あるほうがいいかな?本当はそんなに必要に迫られているわけではないのですが
「趣味をさがす」てのも楽しそうで、探してみることに(笑)


まず、身近な大工のチーに
「あたしの趣味を一緒に考えてくれ」
と頼みました。
彼は今、カヤックをしていて、隙あらば海に出ようとそわそわしているので、わたしの頼みごとなんて本当に他人事です。
「んじゃボディビルにしたら?」
って(笑)
きっと、つね日頃からわたしが
「ねーねー。YouTubeで『誰にも気づかれずふくらはぎが2センチ細くなる体操』見つけたんだけど、踏み台必要だから廃材でつくって」
とか
「これ知ってる?『誰にも気づかれないでいつの間にかくびれができる体操』」
とか言って彼の目の前で繰り広げているので、筋肉に興味があると思ったのでしょう。

だがしかし、そこまでストイックになれそうもなかったのでボディビルは却下になりました。


却下になりましたが、自分の容姿に面白半分にとことん向き合うって面白いかもしれないなと思い至りまして、
「趣味は『きれいになること』にするかな」
と宣言したら
クレーン屋さんに
「それ趣味じゃねえだろ!目標だろ!」
と突っ込まれました(笑)
いや違うんだよ、目標にすると、達成したとかできないとかでまた気持ちがシビアになってきちゃうから、
「趣味」ってことにするんだよ。ほら叶恭子も「趣味はあたくしです」って言ってるしさー。

ということで、
わたしの趣味は「あたくしがきれいになること」です(笑)

それ以来、エステに行ったりとか、たっかい美容液に手を出してみたりとか、誰にも知られず体温を上げヤセ体質になるエクササイズとかしています。
そうして
「趣味できた!趣味できた!」
なんてほくそ笑みはげんでいると、あれだけ探しても出てこなかった趣味が自然ともう一つ湧いてきました。
「呼び水」ってすごいですね(笑)

それが
ドラムです(笑) 上記マクラの部分が長くて申し訳ありませんでした。。

皆の名前は出せませんが
去年の新年会で某有名ギタリストの家にみんなで集まり、ゴロゴロと飲んだり食べたりしていた時、リビングにあった電気ドラム(笑)をいたずらにたたいていたら、
某有名ドラマーが「んじゃまずぅー」なんつってエイトビートを教えてくれました。
ただの観客としてライブを見ていた時、ドラマーが
あんなに楽しそうにバカスカ叩いているコレは、とてつもなく難しい代物でした(笑)
それでも、
「いやー!!かよこスジがいい!!」
なんつってほめてもらっていい気になりまた次に西さんちに集まった時もたたく(笑)

そのあと、去年一年はずっと、なんだかドラムスに目がいってしまうようになりました。

名前は出せませんが教えてくれた某有名ドラマーに
「ねえねえワカさん、サブスクで教えて!ひと月5000円で何回通ってもいいやつ。わたしそしたらひと月100回くらい通う」
と言ったら断られました(笑)
「スクール行きなって」って。
スクールかあーどこかあるかなー、あそうだ!名前は出せないけど某女性ドラマーに聞いてみよう
「ねー星野ー。スクールおしえてー」

そうやって皆さんに迷惑をかけつつ、たどり着いたのがとあるスタジオでした。
「たたたた太鼓がたたきたいんです」
と、「た」多めに電話をすると
商売っ気のない先生は、「まずは体験してみたらどうでしょう」
と提案してくださいました。すぐに行く(笑)

体験は、エイトビートをゆっくり丁寧に重ねていくのですが、もうね、緊張とコーフンと集中の連続でして、
ここ最近わすれていた「夢中」かげんでした。

大人になると「できない」ことってただの「ダメな事」なことが多いのです。そう受け止めて、なんとかしよう、なんとかしないと大変なことになると思ってしまいがちですし、仕事が絡むとほんとに「ダメ」な時もあったりするのです。

でも、自分のイメージ通りにまったく動かない両手と右足に立ち向かいながら、「できない」ことでむしろ大きくなる希望に、まさに貧乳が膨らむ思いでした。

だからその場で、次のレッスンの予約を入れてきました(笑)

できるようになるか、できないままなのかはわかりませんが、やってみます。
おかげさまでわたしの周りは、それを面白がってくれる人たちしかいないので本当にありがたいです。

わたしは、自分がただ「やらない」だけなのに、「やれない」と言い換えて羨ましがっていたり、年齢や経験のせいにする人種が苦手です。
自分が、「元そういう人種」で、置いていかれそうになったことがあるからです。
だからといって「年齢なんてただの数字!」と、居直る人もかえって苦手です(笑)
いいじゃないか。どうだって。
好奇心が湧いたのなら、きっちりそっちの方を向く。
ただ、それだけのこと。

ま、カッコつけてますが、体験レッスン終わって次の日の朝目が覚めたら、全ての名前を忘れていて
叩く棒
シンバル
真ん中の太鼓
足でやるやつ
って言ってたけどね(YouTube先生に聞いてちゃんと覚え直しました)