2021年05月31日

子宮全摘手術をすることになりました

6月2日 子宮全摘の手術を受けることになりました。

3月16日に手術して切り取った部分から、「絶対にがんになってやるぞ」という強い意志を持った細胞が発見されたからです。


そもそも、本当にラッキーだったのです。
去年の末に「大量出血」がありまして、近所の婦人科で診ていただきました。
「もう上がってるくせにホルモンのいたずらで、生理のようなものがあった。上がってるくせに」
という診断でした。
そのときついでのように先生が
「ずっとやってないみたいだから子宮がん検診やっとく?」
と誘ってくれて、わたしも
「あ、バレました?じゃあお願いします」
みたいなノリでした。

なのですが、結果が「要治療」 
高度異形成、というもうあとちょっとでガンになりたいという顔をしている細胞が子宮頚部のかなり深くまであると。

日赤を紹介されて、とんとん拍子に手術の段取り。
その時も若い女医さんに「リスク回避のためには子宮全摘を」と強く勧められましたが、
入院が長引くのも、子宮を取るのもいやで、子宮頚部の一部を「円錐型に切除する」という手術にしました。2泊3日(笑)

術後の経過もよく、もうなにもかも元通りで清々していたのに、
1か月後の診察で上述の内容を告げられました。

前回の手術で切り取った部分を検査してみたら、高度異形成どころかそれよりも悪い、「上皮内癌」の細胞が見つかったのだと。
なので、通常よりもがんになる確率が非常に高いのだそう。

ちなみに、上皮内癌というのはいわゆる「転移していくガン」の前段階のもので、あくまでもその臓器の中にとどまってる(らしい)のですが、それはもう100%「転移していくふつーの怖いガン」になるのだと。
はじめの担当医だった女医さんは転勤してしまって、今度はなんだか容赦ない男性医師(笑)
「もう、この診断ですと『子宮全摘』です」
と。

えーだって、その細胞って前回取ったやつから出てきた、ということは、いまは子宮にはその細胞ないんじゃないの?

と、単純に反抗したら、ため息混じりにMRIに回される羽目に(笑)

なのですが、
わたしもお話を聞いてきて、こんな簡単なことではないのかもしれないな、と思い始め、
MRIの結果が出るまでの2週間、
詳しい症例をいろいろ知っている友人に聞いて回ったりしました。
もちろん意外と落ち込んだりしたあと、
結果、やっぱり全摘するという決断をしまして、手術の日を決め、5月は検査や説明などをばたばたと受けておりました。



わたしは
なんにつけ意外と早めに「まな板の上の鯉」状態になるほうだと思っています。

「ん-・・・なんかもう、なんか、なんかもう・・・・えーっと、、、
なんかもういいや!!!

ってなるのが早め(笑)

どうにかなるっしょ!!
んで、
どうにかならなかったとしても決めたのわたしなんだからもうしょうがないっしょ!!!

みたいなね。


わたしは、こういうのって女性のほうが得意なんじゃないのかな、と思っています。

子供を産んで守りながら育てる、という女性特有のDNAが組み込まれているので、
たとえば子供を持たない人でも女性であれば、「肝が据わる」のは早いんじゃないかな?って。知らんけど(笑)

太古の昔から

だって子供が危険なんだから守るしかないでしょ。今でしょ。

っていう血がながれてるはず。

子供が死にそうになったら躊躇なく身を投げ出すというDNAは、
現代では「だってもう、そうするしかないならあーだこーだ言ってないでやるしかないでしょ」という行動に顕れるのではないのかしら。どうかしら。
そしてこれはけっして、投げやりにそうしたり、傲慢に押し付けたりする「やるしかないでしょ」とはちがいます。


女の人の「肝が据わる」スピードと、
男の人の「決定した事実」「起こった事柄」に対処する方法を的確に打ち出してくるあの冷静さがあればほんとに素晴らしい商売人になれそうです。
ただし、それが「人としてステキか」というのは別問題です(笑)


話を元に戻しますが、

そうなのですわたしは子宮を全摘します。
「卵巣もついでに」という医師には、被せ気味に「黙れ小僧」と言ってあります。温存です。
ただ、卵巣は肝臓と同じで相当悪くならないと症状が出ない「沈黙の臓器」なので、これからはずっと、様子を見る人生になるかと思います。



子宮、取ったら何かが変わるのかな、
漠然とそう思ったり、
このあいだの手術より確実に「スケールでかめ」の手術が怖いな、と感じたり。
仕事のことを考えると「ああーめんどくさいなー。迷惑かけちゃうよなー。もうしわけないなー」と苛まれたり。

でも悲観的にはとらえていません。
むしろ
なにかが変わるとしたらなにかしらなにかしら、とちょっとまだ見ぬわたしにどきどきしています。

さきに子宮を取ったうちのネコは、食欲が増し、警戒心が薄れ、フレンドリーなデブになりましたが、それは嫌だと思っています(笑)



さてとそれでは6月1日、まずは入院。心していって参ります。




おまけ

手術が決まっていないくらいの段階で、一緒に飲んだ友人にその話をした時
たまたまその友人の親友が遠くへ引っ越すことになったタイミングと同じだったらしく

「死なないでよ~みんなわたしから遠くにいっちゃうなんてやだよ~」
と泣き始め、
わたしまでもらい泣きをしてしまい、
泣きながら、死なない死なない大丈夫、というと
「もう体はどうなっててもいいけどおしゃべりできないのは嫌だから、先生に口だけは残してもらって~」
と、泣きながら面白いことを言うので
わたしも泣きながら
「それじゃつまらないからマ〇コも残させて~」
とふざけたことを言うと、
「だったらせっかくだから右手も残してもらって~」
と。
もうその時点で、泣いているのにゲラゲラ笑っているというヒステリックな状態で、
あとから来た友人に、なぜ二人とも目の下が黒いのか指摘されるほど泣いて笑いました。


大丈夫、ちゃんとわたしは生還するから。
いま、
子宮の中にわたしの「意気地のなさ」とか「ネガティブをゆるさないきびしいこころ」とか「腹黒い悪魔」とか
そんなものを詰めてるところ。
そして全部まとめて取ってもらってきます(希望)

そして、いままでわたしの体の中で命を守りはぐくんで送り出したりなんだりと頑張ってくれた「臓器としての女性のシンボル」に敬意を払って、お別れをしてこようと思います。
もちろん「スピリットとしての女性のシンボル」は、佳世子それ自体。一生さび付かせることなくここに残しておくつもりですので、かわらぬご愛顧をよろしくお願いいたします(笑)




ご清読 ありがとうございました。  


Posted by カヨ at 19:43Comments(0)ブログ思う日々