2020年06月22日

幸福な打合せ。変なプラカードを持ったラウンドガールはリングを降りたのです。




お客さまのご自宅で打合せがありました。

その夜、ご主人さまからLINEをいただきました。
自己評価を低く保って生きていくことを「美徳」と信じて生きてきたわたしはまず、
「む。なにかわたし言い忘れてたかしら?言葉が足りてなくて質問かしら?しでかしたかしら?」
となるのですが
根っからのあきんどなので初動はすごい(笑)
パッと開くとそこには
ご主人さまからの
今日の打合せのお礼が。
半泣きで
お友達にも自慢できるようなお家を必ず作りますとお返事を打ちました。

夜中にひとりでじーーーんとしているわたしを
わたしは嫌いではありません(笑)
というか、むしろ好き。そして、そういうふうに生きられてることに、純粋に感謝してしまいマシタ。

「ご縁は大事」「出会いに感謝」

と、ことあるごとにいうひと達にまったく共感できず、ヘタしたら
「いいご縁に恵まれてわたしやっぱり持ってるわー」
と言う傲慢さを隠すためにいい人ぶって念仏みたいに唱えてんじゃないのまったく。
などとひねくれていたわたしが、
「出会いに感謝」
というよりもなによりも、この瞬間にわたしを取り巻いているものに感謝してしまったのでした。
「しまったのでした」ってなんだか悪いことをしてるみたいですが(笑)

お礼を言われて、照れて、でも、ありがとうございます頑張りますと素直に言えて。
夜中そのやり取りをしてんっふふふふふふと気持ちよくなって
その一連の流れに感動してじーーんとする。。。。

それって、別にそこを目指していたわけではありませんが、
ああいま、やりたいことのひとつをやれたわー
いままでのわたしと、わたしのまわりのひとたちと、起きてた事象の積み重なったおかげだわー
みたいなね、
そんな感じです。そういうのひっくるめて、「出会いに感謝」という言葉があるんだろうな。悪くない(笑)




日本人だからなのかもしれませんが、
へりくだったり謙遜したりは美徳。困った時にはまず謙遜。そしたらとりあえず、褒められることもないけど打たれることもない。
そういう悪癖が身についてしまっています。
失敗をした時も、常日頃「いえいえいえいえいえ、わたくしなにもできませんので」という態度でいれば、
傷が浅い可能性が高まるという、保身もあります。
なのでわたしは常に
「いろいろ言いたいこと言ってる感じでおりますが、そうたいしたオンナではございません」
というプラカードを掲げ、ラウンドの始まりごとにリングを回ってからことに及んでいくという生活パターンで生きてきた気がします。

ただ
それに気が付いたので徐々に回数が減りました。
回数も、プラカードの枚数も。
プラカードの枚数が減っていくと同時に「自信」という言葉の意味も曖昧になってきました。
きっと、単なる「自信」のあるなしが、何かができたりできなかったり、したりしなかったりの理由にならないことを体感したからだと思います。

もちろん、
時間や技量を「仕事人」として責任もってはかってみて、自分にはそれをこなせない、
と思ったら潔く「できません」というとおもいますがそれは、
「やれる自信がないからできません」
と言うのとは根本的に違います。

目の前にいるハンサムを「自信がないから口説けません」というのと、
「すげなく断られた時に立ち直れないくらい傷つくのが嫌だから口説きません」
と言うのが根本的に違うのと同じです(あ違うか笑)


というわけで

このたびのお仕事

わたしは無意味な謙遜を一切せず
なんのプライドにも自信にもこだわらず
ただひたすら
お客さまがお友達に自慢してニヤニヤする家を作るには
いま目の前にある仕事をどうクリアしていくかということに100%集中しようと思っています。

なぜってたぶん、
それしてる時が一番わたしが幸せだから。





  


Posted by カヨ at 18:11Comments(0)ブログオシゴト思う日々