2022年04月11日

営業マンにやさしいわたし

4月になり、わたしのオフィスにも、新人または新配属になった営業マンが訪れることが多くなりました。

以前はハナっからお断りしていたのですが最近は意識してお話を聞くようにしています。
まじめにモノを売ろうとしてる人たちに失礼かもしれませんが、たとえどんなに「今使わないもの」に思えることでも、
わたしの脳みその引き出しにしまっておいて、なにかの時に使えるかもしれない、と思うようになったからです。

初めての人と会うのはコチラもアチラも緊張しますね。もちろん、アチラのほうが緊張してらっしゃると思いますが。

ひと対ひと、のことなので「相性」があります。
しゃべり方や身なりももちろんのこと、もっと根本的なところで「ああ無理だな」という感覚が湧いたりします。もうそれは致し方のないことで、それはたぶん、アチラも感じているはずです。

そうはいっても、人の懐にはいってくるのがうまいひと、目端が利くひと、というのが必ずいる。天性の才能があり、だからこそ勉強もしています。
いいですかみなさん(笑)
才能のある人って、自分のダメなところとかもっと何とかしたらいいところも分かるので、そこに努力を注げて、もっと成功するのです。
才能のある人はだから、痛い思いも人より多くしてるし、そこをまたどうにかしようとするからもっと成功するのです。
ね、とても不公平(笑)

ひとりの若者が、わたしのところへ余計なもの(笑)を売りに来ました。建築に関係のないものです。
「資料をみていたら、出身大学が同じだった。勝手に親近感をかんじてしまった」
と言いました。
そこからひとしきり、大学の話をする。
その時に、
妙にへりくだったり持ち上げたりしてこないのが好印象でした。

ブンガクブブンガクカなのになぜ建築のほうにすすんだのか。
経営者のみなさんが、会社を興した経緯を聞くのが面白くて仕方がない。
聞いてもいいですか?
と言いました。
その際まず、自分がなぜこの業界に入ったのか、営業をしてみてどんだけのひとに門前払いされて今に至るのかをさらりと自己開示する。


ずっとわたしに何かを聞いてくるタイプの人がいます。
わたしはなぜこの人にいろいろ教えなくちゃならないんだろう?と思うことがあります。
そうかと思うと、ずっと自分のことを話している人もいます。
なんでわたしがアンタのことを聞いていなくちゃならんのだろうとだんだん腹が立ってくることがあります。

じゃあどうしたらいいのか、と言われるともうこれは本当に、会話のセンスなので、あきらめるか磨くかするしかないです。



そして例えば、
出身校が同じ、部活が同じ、趣味が似ている
などからこちらの懐に入ってきたら

才能のない人は次のアポが取れて二回目に会った時も出身校の話をします。
目端の利く人は、入った懐の中で瞬時に「わたしの興味をそそりそう」なものを見つけ出して、その話題を広げていきます。

自分が売らなければならないものを紹介するのはもちろんのこと共有できる話題を少しづつ増やしていくわけです。

まじめで誠実でいい人で
遠慮しながらやってきて、一所懸命わたしを持ち上げてくれつつ売るものの案内を置いていく、というのを繰り返されると、
いい人だから訪問を断れない優しいわたしはそのうちにその人を恨み始めることになります。

退屈な時間を強いられている

ということに変わりはないからです。


ひと対ひと、なんですからもっと面白い化学反応を望んでしまうのです。お互い、もっと気持ちよくなりたいのです。



そうかといえば、ひとり、
もうちょっと長い付き合いにはなるのですがいろいろお世話になっている営業カレシがいます。
まじめで、ほんとうはそんなにギャグのセンスもなさそうなのですが(笑)

子供のころから頭痛もちで、親から「子供バファリン」をもらったのだけど、治るまで飲めばいいんだと思って10分おきにトローチ感覚で飲んで激怒された話。
それ以来、なるべく薬に頼らず、頭が痛くなったら髪の毛を思い切り引っ張って治している話。
親友ふたりで大学の卒業旅行をしようとしたら、親友がパスポートを忘れて成田に来てしまい、ひとりで行った話。

を、まじめに話すのをゲラゲラ笑いながら聞くのが大好きなので、関係性がずっと続けられています(笑)




なにが言いたいのかっていうと

一芸に秀でたひとだけウチに来てほしい。


なにはともあれ、がんばれ営業マン。アナタたちは日本経済の花形なのだよ。





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