2019年06月10日

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」


ベトナムどーーーーん!!


ベトナムに行ってきました。
ほぼグアムしか知らないオンナがふと、いつか行ってみたいなあと思ったベトナムへ。

友人知人はみな、ホーチミンをお勧めしてくれていたのにわたしはガイドブックを読めば読むほどハノイに惹かれて、
結局ハノイに行くことに。
ほんとうは両方回ってなおかつ真ん中のダナンとかフエとかいくとベトナムスタンプラリーのコンプリート感でるけど今回は勘弁してあげました。


ホテルはメリア とてつもなく良かったのでおすすめです。
どのくらい良かったかというと、
ホテルを順繰りに回ってピックアップしていく観光ツアーに参加したのですが、
友人はほかのホテルから参加したおばさま軍団に
「いいわね~メリア。実際どう?ステキ?」
って聞かれてたくらい(笑)
フツーのグレードの部屋でグアムのスイートのアメニティ
あと、ビーチリゾートではないのであたりまえかもしれませんが、
「ラフすぎる欧米人」と「声の音量調節機能がないガサツな隣国人」が皆無なので落ち着いてゆったりしてました。
唯一の笑点(汚点じゃなくて)は金正恩が泊まったことくらいらしい。



着いた次の日に

チャンアン」へ
バスで2時間くらいのところ。
富士山と同じ年に世界自然アンド文化遺産に指定。
水に浮かぶ石灰岩の山々が壮観で
そこに開いた洞窟に古代の人が住んでいた遺跡があったので、自然アンド文化遺産、なのだそうです。

ほんと、写真で撮ると全くあの息をのむ素晴らしさが台無しなのですが一応

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」

この鍾乳洞を抜けると



へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」


これ。山に守られるようになってる。

おなじみの笠を被った女性が手漕ぎボートで回ってくれます。観光客たくさんいて列を作っていくのだけど、手漕ぎなのでとても静か。

そして、
わたしたちは雨季に行ったので(それもどうかと思ったけど笑)空いているのだそう。雨が続いて水位が上がると、洞窟が塞がってしまい、真ん中へ到達できないのだそうです。
よけい神秘的。


舟は
1日案内してくれたガイドのクアンさんと乗ります。クアンさんが乗ってる間中、いろんなことを教えてくれます。
ベトナム王朝から、自分の双子のムスコの幼稚園生活まで(笑)
この石灰岩な山肌に、たまにヤギが見えると。
で、このヤギが食べてる草が、
「こんなとこまで登れるスタミナがつくやーつ」
で、男性の「夜の漢方薬」として高値(笑)

クアンさん「昔の王様は500人奥さんがイマシタ」
わたし「あーそれじゃあさー、1年に1回会えるか会えないかじゃん」
クアンさん「だから1日4人くらいと会う必要がアル(ニヤニヤ)」
わたし「でもさ、500人もいたら後継問題とかでいつも揉めてそう」
クアンさん「あ、でも奥さんはヒトリネ。おきさきさま。一夫多妻ではない」
わたし「あー、側室ってことね」
クアンさん「ショクシツ?」
わたし「側室。日本で言うところの。正室が、本当の奥さんね。それで側室は周りとか端っことかそんなやつ。ガワって字」
クアンさん「ショクシツ、書いて」
絶景を見る舟の上で、ガイドに命令されパンフの余白に「側室」と書くわたし。「はい側室」
クアンさん「ショクシツね、ショクシツ」
クアンさんは何度も呟いて覚えているようでした。
きっと、次に日本人のガイドをした時、
この絶倫王のくだりで、日本人にわかりやすいように「正室」「側室」を使うのでしょう。
側室のことを「職質」と発音してたらそれはクアンさんか、クアンさんに教えてもらった後輩ガイドさんです。そしてそれはわたしのせいです。日本人すまん(笑)


へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」
こういうやついるよねー(笑)

舟から降りて昼食。
クアンさんが
「ハロンとどっちが綺麗だった?」
と聞くので「ハロン湾行ってないよ」と。
ハノイに行ったらぜったい「ハロン湾」と、
どのガイドブックにも書いてあったのですが、
ここでもわたしは
遊覧船ではなくて手漕ぎの「チャンアン」を選んでいて。
二番手が好きなのかもしれない(笑)
そしたらクアンさんが
「ちょっとそれはハノイに来て50%しか知らないで帰るとオナジデスネ」って言うからそわそわしちゃってその場で明日のオプショナルを手配してもらう(笑)

焼き物の村バッチャンと、ハロン湾クルーズ
ホテルから3時間くらい。

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」


バッチャン焼き、
キャラ的に弱いからハロン湾クルーズと抱き合わせてんだろ?くらいにしか思ってなかったのに、
話を聞くうちにどんどんバッチャンが愛おしくなってしまう作戦に完全にのまれ、
「自宅で使ってもさもないからやめろ」
「自宅で使ってもさもないからやめろ」
「自宅で使ってもさもないからやめろ」
と、何度呪文を唱えても可愛くて可愛くて、結局あれこれ買ってしまう。
後から考えたら、この買い物が一番高額でした。
いや、でも本当に丈夫で可愛い。


ハロン湾クルーズは船の中で食事をします。
食事の最中に強い衝撃があり、何ごとっ???と外を見ると、
ぼろい小舟が体当たりして横づけ。そして、地元っぽい女性が乗り込んでくる。海賊かよ。
それで、
牡蠣やシャコやお魚いろいろを売り始める。
買ったヤツは船で調理してくれてその場で出してくれる。
わたしはエビですら「なんであんな形で生まれてるのか分からなくて気持ちがわるい」と思うのであまりちゃんと見ないようにして食べるタイプなので、シャコなんてもう、持ってきた人に怒りを覚えるくらい苦手です。だから見にも行かない。
同席していた男性二人組は、買って食べてましたが、後悔してました(笑)

日本円に換算して牡蠣がふたつで500円。シャコは一匹500円。
どれも、暖かい海でげっそり痩せたシロモノだったようです(笑)


船は、クルーズだけでなく、ものすごい鍾乳洞のある島にいきまして、下船。
写真、たくさん撮りましたがこれまたほんとうになんの臨場感もないものばかりで割愛します。
すばらしかった。


けども、

わたしはチャンアンが好きでした。
もちろん、
観光客はたくさんいましたが、エンジン音ではなくてオールをこぎ小舟がきしむ音と、蝉の声。水の音。
「秘境」をのぞかせてもらっている感じ。

でも、ハロン湾は「マスト」だとみんなが言うのでね、たぶん、
「えー、日本に来たのに富士山見てないの?え?竜ヶ岩洞は行ったのに?」的な感じなのでしょう。ちがうか(笑)


ちなみに、ハノイは昔、「タンロン」という地名だったのですがそれは「昇龍」と書いて、
ハロンは「下龍」と書くそう。龍が登ったところと、降りてきたところ。かっこいい。




で、
次の日はハノイの中心部を。
とりあえず、ホテルからタクシーで「ホーチミン廟」へ
コンシェルジェに「ホーチミンミュージアムまでタクシー頼んで」とお願いすると、
「これを見せて!」と、カードを渡される。

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」

HCM=ホーチミン らしいです。ダイ語か。

ホーチミン廟は外からだけ。
エンバーミングされているホーチミン氏を拝見するのは諦めました。


歩いていると(汗ビッチャビチャで)
タクシー
二人乗りのベンチがついてる自転車
バイク
にしょっちゅう声をかけられる。

正直、ベンチの自転車には乗ってみたいけどバイクは絶対に乗りたくない。
本当に激しい交通事情。
静岡の自転車のイメージでバイクが走っている。
車の法律と、自転車の法律、都合のいいほうを選びながら(笑)
歩道に乗り上げて、
歩道一杯にとめて、
他者が邪魔な時にもクラクションを鳴らすし、「俺様がいるよー」という注意喚起でも鳴らすから、
もうずっとクラクションであふれている。

歩行者は、道路を横切るとき、途中で慌てて止まったり走ったりしちゃダメで、
同じ歩調をキープして渡る。
バイクのヤツラは歩行者のそのスピードを予測して、後ろスレスレとか前スレスレを通っていく。
ビービークラクション鳴らしながら。

そんなヤツラとタンデムなどできん。

基本、そんなに治安の悪さを感じないので、オンナ一人二人で歩いていても不安感はない市内なのですが、
もうこの「乗ってきな」に辟易。
友人いわく、わたしの断り方が悪いのだそうです。友人は「虫けらだから目に入らないイメージ」で頑張りぬいている、と言っていました。ひどいけど実は彼らがすぐに次の行動に移れるのだからほんとは必要。



へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」



ベトナムは

いろいろな戦争をしてきた歴史がある。

フランスを追い出したり、
アメリカが後ろ盾したチームと戦ったり。

古くは、中国からきちんと「ひとつの国」としてはなれようとしていたり。

クアンさんもいってたけど、
長い戦争期間とそのあとの経済封鎖。つい最近なのだと。もう、成長していくしかないんだと。

なにかね、こういうものをみていたら、ちゃんとベトナムのことを知りたくなって、
復習がてら本を買いました。ガイド本じゃなくて歴史の本(笑)



ベトナム軍事歴史博物館

「おれたちこうやってアメちゃんの飛行機墜落させたんだぜぇ」
みたいな展示の仕方。

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」

その他、

ホアロー収容所
タンロン遺跡

いろいろ回って疲れたので、バイクの誘いを振り切って自転車のヤツに乗る。
分乗してもなんでも一台ではなくてひとりいくらの交渉。

旧市街の
ドンスアン市場近辺へ。
ここで次男に

750円くらいのナイキのキャップ
1500円くらいのナイキのドライTシャツ
1500円くらいのハーフパンツ

を購入(お、いいじゃん。て言ってた笑)



買い物は基本、ノイバイ空港の換金屋さんで買ったドンで支払いますが、そのドンがね
500
1000
2000
5000
10000
20000
50000
100000
200000
500000
くらいが全部お札。
それで、色は違うけど全部 ホーチミン先生の肖像。

へっぽこ珍道中 「熟女、ハノイで初ベトナムを済ます」


「ったくもー、0が多すぎてよくわかんなくなっちゃうしさあ、なおかつ顔がぜんぶ伊藤博文だから余計わかんなくなっちゃうんだよ!」
って友達半ギレ。ホーチミンな。

でもまったくそのとおりで、


フォーがメニューに60000ドン、って書いてあったら、0をふたつとって2で割ると換算できまして、300円くらい、ってことなのですが、
ちょっとかわいいバッグをお店でちらちら見てると
550000ドン、という値札。ほらもう、「ん?日本円でいくらだ?っていうか、どのお札をどう組み合わせたらいいんだ?」
ってなっちゃう(笑)
もともと数字に弱いわたしもアレだけど、日本のお金と違って「1と5」だけではなく「2」って入ってくるとね、混乱するよね。
絶対的な敗因は、ゼロの多さだけども。

で、
なおさら混乱するのは
あのひと達、手書きの時面倒なのかなんなのか、
「000」を「k」って書いてる。
例えば100000ドンを「100K」って。
まちの人も、「これいくら?」って聞くと
「ワンハンドレ!ワンハンドレ!」
って言う。

ワタシラ日本人はTシャツ1枚を指して、これいくら?っていうと
おばあちゃんが
「ワンハンドレ」
って。
で、わたしらは習ったとおりに(笑) 0をふたつとって2で割ろうとする。そしたら0.5円(笑)
わたし「んなわきゃねーだろ!!」
友人「でもベトナムだよ!ベトナムマジックあるかもよ!!」
わたし「ないって!!チカに買ったパチナイキですら160000ドンだよ?」

正解はもちろん100000ドン。約500円。急に高く感じる逆マジック(笑)

わたしらもそのうち慣れて
店先に「50」って書いてあると
「どうせキロバイトだろ? ドンじゃねえだろ?」っつって(笑)

お買い物。
いろいろなお店があり、いろんな人がいる。

奥でミシンで刺繍をつけてまさにじゃんじゃん作りながら売るおじさんのお店。
お店の前に小さいプラスチックの椅子をだして、地元のひとはそこでいろんなものを飲んだり食べたりしてるし
その横をスレッスレにビービークラクション鳴らしたバイクが通るし。
スマフォをいじりながら店番するツーブロ男子もいるし
天秤棒担いであの笠被ったおばあちゃんがむいたパイナップルを勧めてくるし。

わたしは

かねてから「アジアのカオスに行ってみたい。あの中に紛れこんでみたい」と、公言していたけど
とんだ傲慢発言だと、おのれを恥じました。

自分が成熟した文化の中にいてちょっとうんざりした感じで疲れて(ポーズね)
注目されてたり必要とされてたり、
そういうスタンスでいたかったり、そこから逃げたかったり
そんな、とんだ気のせいの自己顕示がある証拠発言でした。

ハノイは
こんな
輪郭がぼやけてるオンナを紛れ込ませてくれるような場所ではありませんでした。


わたしの悩みなんて
「生きる安全を確保してもらったうえでのヒマだからやってる言葉遊びのひとつ」
みたいに思えました。
その悩みにつかれちゃったから、紛れ込ませてね、ってね。失礼だよね(笑)

とどのつまり、わたしはずっと圧倒されていたし、もっと深くまで知りたくてドキドキしたし、
身の置き所がなくてそわそわしてしまって、
もう、本当に楽しかった。大好きになりました。


夜 12時過ぎの便で帰るため、ホテルに8時に集合するまで少し時間があり、

夕食後、スパへ。

よさげなお店を選んだのに、予約でいっぱいでした。ところが物腰がくねっと優しい店員さん(オカマじゃないけど多分りゅうちぇる笑)が姉妹店に確認してくれて、そこならなんとか入れると。
りゅうちぇる「少し離れているから、そこまでバイクでブリングしま~す」
わたし「さんざんバイクを断り続けてきたのに・・・・」
でも、ひとりづつ後ろに乗って数台で移動。
わたしはりゅうちぇるのうしろに乗りましたが、りゅうちぇるに「ごめん、アナタを掴んでていい?」って。ラブラブな感じに(笑)
りゅうちぇるはたぶん、わたしに気を遣ってくれてかなり紳士的な運転をしてくれていたと思いますが、
それでもスリリングでした。


通貨はね、ちゃんと構えてるようなお店(笑)だと、ドン・米ドル・円が使えました。
分かりづらくて使いづらいドンをなるべく減らしたいのでドンをドンドンつかうのですが(すいません)
そのうち中途半端に足りなくなってしまい、100ドルとかで支払いをすると、
やつらも抜け目なくおつりをドンで返してきやがるので
「わあああああああああドン増えちゃった」爆笑
みたいな感じで面白かったです。



なぜ雨季に行った?最高気温が36度。夕方スコールのあとずっとシトシトもわっと降るお天気なのに?
という感じで
着替えをギリギリしか持っていかなかったわたしは途中で
「似合わないのに買ったTシャツを着る」という痛恨のミス。
開き直って
「グッドモーニングベトナム」って、国旗付きでかいてあるTシャツ着てました。
おかげでベトナム人が微笑んでくれていて優しかった(笑)
浅草で買った「侍」ってかいたTシャツ来てる白人とおなじ感じだったんでしょう。

雨季だろうが何だろうが、
ああベトナム行きたいな
きっと6月くらいだったら行ける感じがするな、
って、3月くらいに思いついちゃったんだから仕方がなかった今回の旅。でも、結果、何の問題もなくとても楽しかったです。

いろんなんこと考えたな。
そして
考えてることがバカらしいくらいまでなった。
いいこと。


言うと叶っちゃうから(笑)アレだけど、
来年は乾季に入ったくらいで ホーチミンとダナンに行きたい。
ガイドブックを見た時の直感で
「ハノイのほうが好み」
と思いましたが、やっぱりね、ちゃんとカラダで感じないと正確なジャッジはできないから。







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不定期旅番組、「へっぽこ佳世子の珍道中」
次回は

「熟女、パリのエスプリに大暴走!!」

も、お楽しみに!!(すみません未定です)





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