2019年02月19日

解体する家 思い出になる家


お引渡も終わり

お引っ越しも終わり

今、元のお宅の「解体工事」が始まっています。


何度かこうして、お客様のお宅を解体していますが、
なかには
そこで何度も打ち合わせをしたお家もあったりするのでちょっと感慨深いことも。


わたしは高校卒業と同時に家を出て、
東京で暮らしていて
その時に両親が実家を建替えました。
わたしの部屋がない間取りに(笑)
東京から帰ってきて、
まるで間借りするようにちょっと住んでるうちに結婚が決まりすぐ家を出て
その後はまるっきり自活していましたので建て替えて新しくなった実家と縁が薄いのです。

なのでね
不思議と今でも夢に出てくるのは生まれ育ったぼーろぼろの家のほう。
新しく建替えた家ではなくて
思い出すのはぼーろぼろのほう。

妹もわたしも大人なのに
ぼーろぼろの家にはほぼ今のわたしの年の母や、
そんな母とやり合ってた祖母や(笑)
毎日午前様で朝しか見たことない父がいるのです。

解体してしまう家は
おもいだけ残していく。
残ったおもいは、
育てる人によって
育っていく。

なんだか不思議です。

でも
どうせなら
いい思い出も悪い思い出も
ひっくるめて
「なんかいい思い出」
みたいに残ればいいし
育てばいいな

おつかれさまでした。
格子が緻密で美しい、そんな
捨てがたい障子がたくさんはまってた、ステキなお家でした。
おつかれさま。
解体する家 思い出になる家

解体する家 思い出になる家





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