2017年01月24日

人生が楽しくなるための物語を集めている

口を酸っぱくして言っているのですが、
わたしはお酒を飲みません。


もともと酔ったテンションのまま3時くらいまでなら素面で遊べるので(笑)
飲めなくてもナイトライフに全く支障はないのです。
ただ,
ほんとうは
日本酒やウイスキーの素敵なやつを飲み比べたいのです。
ほんとね、
猫が好きなのに猫アレルギー、
みたいな感じで、
舌の奥くらいまでは「いい香りだし美味しいし大好き」なのに、ゴックンするとアウトなのです(笑)
喉が焼けて、そのまま熱が広がり、飲み続けると頭がガンガンしてそのうち身体中ボリボリ掻きながら、だるくて眠くてつまんないからおうち帰る
ってなっちゃう(笑)

で、
先日。
バーでウイスキーの話になりました。

「山崎12年」

12年熟成させただけではなくて、
12年以上寝かせた樽の中身をブレンドして、「山崎12年」の味を作る。
って。
だから、正確には建築業界で言うところのロット(笑)によって微妙に違うはず。
それを、プロが、同じ味に整える、って。

へえーへえーと感動してたら
じゃあ今度はこれと比べて、
と、
ななななな
なんと18年出てきたーーーーっ

余韻を楽しむような色気もなく
強いお酒に
ウヘーーー
なんて言ってしまうわたしにもわかるくらい、
12年と18年は違うのでした。

人生が楽しくなるための物語を集めている


そして、
けれど、18年の方が、熟成が長くて値段も高くて美味しい、
というものではない、
と、
オーナーさんに教えていただきました。
お好みです、と。

わたしはこの一連のお話とおためしした空気感だけで、
ウイスキーがとても素敵な飲み物に思えるようになりました。

そして、そうやって思えるようになることって
こういうことなのだなあと思ったのです。



わたしは
「いえいえいえいえいえ、たっかいお酒ですし飲めないわたしにもったいないし、もうね5ミリずつでいいの5ミリずつで!」
なんて言って、飲ませていただいて。
けれど、
オーナーさんから知識をいただいてから、
その5ミリを味わうと、
今まで感じていた
「つっええ酒だなまったく!」(笑)
というところから
なんて素敵なのー、と、
飲めないながらファンになるのです。



友人の
金澤ゆうさんのお茶もそうです。

人生が楽しくなるための物語を集めている
写真は前回のイベントで。
茎茶をほうろくで焙じ、できたてのほうじ茶を
ほうじ茶好きのわたしにはたまらんかった(笑)

お茶の長い歴史、種類、デリケートさ、なのに日本人にずっと寄り添ってきた柔軟で図太い存在感。季節感。
そんなことをゆうさんから聞きながら飲むお茶の、
なんと美味しいこと!


そして本日
やっぱり仲良しの 市川昌志さんのところで見てきた
フランク・ミュラー
ブランド担当して11年、フランクとともに成長してきた(笑)
そんな知識豊富な彼から
フランク物語を聞きながら見る時計は
ただの「たっかい時計」ではなくなるのでした。
(いや買わないけれども!笑)

人生が楽しくなるための物語を集めている
やっぱ赤でしょ( *´艸`)



長男がよく
いただいた菓子折りのなかに入っている、
お店やお菓子の説明がしたためられた紙を、
「美味しくなる紙」
と呼んで、わたしに
「読みながら食べるんだから捨てないで~(笑)」
という意味、
とてもよくわかるのです


どんなものにも
物語がある。
というか、わたしたちはそれを、
わたしたちに都合のいいように捉える力がある。


あの人はほんとわたしに嫌なことしてきてキライ

なのではなくて、
コチラ側で、たくさんのキライ物語をその人にくっつけて、
キライになるんだと思うのです。


でもね、基本、
人は 綺麗で、美味しくて、いい感じで、楽しいことが好きだから、
食べるものも、
身につけるものも、
一緒にいるひとも、
そこに、もっとおいしくなる、気持ちよくなる、好きになる、
そんな物語を作ろうとして、
耳を傾けるのではないでしょうか。

音楽も、作り手の気持ちが分かったほうが入ってくる
食べ物も、作り手の想いを聞いたほうがおいしく感じる
車の時計も、持ってる歴史や性能を聞くと素敵に思える
人物もしかり。
わたしたちは
何かを好きになっていたい。
だってそのほうが気持ちがいいんだもの(笑)
だから、目の前にだされたソレの、物語を知りたいのです。


でね、
わたしはもうほんとうに、
作った家に対して

どうしてこうしようと思ったのか。
どんな思いでこのパーツパーツを合わせていったのか。
そして
そもそも
わたしはどうして「家を作るようになったのか」

そんなお話なら5時間くらいしてしまいそうなのです。

それはもう、
好きになっていただいて建てていただきたい
というよりは(もちろんそれもあるよ!笑)
わたしがね、
話してるうちにもっと、自分で好きになっちゃうから(笑)

わたしはわたしの作る家が好きですよ。
作っていく過程も好きです。
そしてなにより、
お客様と話をしてるうちに、
お客様の物語をたくさん伺って、
やーやっぱりわたし、この方たち大好きだわ~
ってなるのが幸せでしょうがないのです。

こうやって文にしていくと
わたしの中のほんとうにスレてニヒルな悪魔がね、
「ちっ。綺麗ごと並べやがって」
って、嗤うんですが、


こんなナリでもお酒飲めないのと同じくらい
こんなナリでも案外、
いい奴なんですYO わたし




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Posted by カヨ at 17:54│Comments(0)思う
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